
Salesforceエンジニアってどんなことをするの?

なかなかイメージわかないよね!仕事内容や将来性を説明するね!
「Salesforceエンジニアって何をするの?」
「気になるけど将来性はあるの?」
そんな疑問を持っていませんか?
SalesforceエンジニアはSalesforceを使って顧客の課題を解決するのが仕事です。
需要が伸び続けていて、将来性も高い職種です。
筆者自身も未経験からSalesforceを学び、この道に進んだことで未来の選択肢が広がり、「Salesforceエンジニアになってよかった!」と実感できる日々を送っています。
この記事では、Salesforceエンジニアの仕事内容や将来性、年収、必要なスキル、そしてどのようにして目指すことができるのかをわかりやすく整理しました。
仕事内容

Salesforceエンジニアの仕事は「システムを作る」だけではありません。
導入やカスタマイズを通じて、顧客の業務課題を解決し、ビジネスをスムーズに進められるよう支援するのが本質的な役割です。
ここからは、具体的な仕事や役割について詳しく説明します。
Salesforceを使って顧客の課題を解決する
Salesforceエンジニアは主に次のような仕事を担います。
- Salesforceを使って新しいシステムを構築する
- 運用中のSalesforceを修正したり機能を追加する
これだけ聞くと「Salesforceの設定やカスタマイズだけをやるの?」と思われるかもしれませんが、それだけではありません。
Salesforceエンジニアの仕事の本質は、顧客の課題をSalesforceでどう解決するかを考えることです。
「営業がもっと効率的に動けるには?」
「サポート部門の対応を早くするには?」
こういった業務上の課題を理解し、それをSalesforceでどう解決できるかを検討して形にします。

開発や設定そのものよりも、お客様の業務を理解して、どう改善できるかを考える時間が多いよ!
要件定義から運用保守まで幅広い
Salesforceの開発プロセスは、一般的なシステム開発と大きく変わりません。
要件定義 → 設計 → 開発(設定・カスタマイズ) → テスト → 移行 → 運用保守
この流れで導入や改修を進めるため、Salesforceエンジニアも要件定義から運用保守まで幅広いフェーズに携わります。
経験やスキルに応じて担当範囲が変わりますが、幅広い工程に関わることができるのはキャリア形成にとっても大きな強みになります。

特に上流工程の経験は転職のときにもアピールポイントになったよ!
職種によって役割が変わる
ひとくちにSalesforceエンジニアといっても、働く会社や立場によって役割は変わります。
- コンサル会社・SIer
顧客へのヒアリング、要件定義、設計、開発を担当する - 自社の情報システム部門(情シス)
既存システムの運用保守、機能追加、部門からの要望対応を行う - フリーランス・副業
コンサル会社や導入企業の案件に参画し、開発や設定を支援する
転職サイトなどに「Salesforceエンジニア募集」と書かれていても、このように役割は大きく異なります。
求人を見るときは、ご自身のキャリアの方向性と照らし合わせて選ぶのがおすすめです。

自分にはどれが合いそうか考えてみるのもいいね!
将来性

Salesforceエンジニアは「今後も需要がなくならない職種」として将来性が高いと考えられています。その理由は以下です。
- Salesforceの導入企業が年々増えている
- クラウドスキルが評価されるようになっている
ここでは、具体的にどのような将来性があるのかを整理していきます。
導入企業増加で需要は拡大している
Salesforceは世界中で導入が進んでおり、日本国内でも多くの企業が営業やサポート業務の効率化に活用しています。
その結果、「Salesforceを導入したものの、運用や開発を担える人がいない」という課題を抱える企業が少なくありません。
そのため、Salesforceスキルを持つ人材への需要は高まっています。
特に、エンジニア不足が続くなかで「Salesforce経験者」を募集する求人は安定的に増加傾向にあります。

エンジニア全体でみても不足している中、Salesforceエンジニアとなるとさらに不足しているのよね!
クラウドスキルでキャリアの幅が広がる
いま企業システムの多くは、オンプレミス(自社サーバー)からクラウドへの移行が進んでいます。
さらに国や自治体でも「ガバメントクラウド」の導入が進められており、クラウドを前提としたシステムが標準になりつつあります。
こうした背景から、「クラウドを扱えるスキル」はITエンジニアとしての大きな強みになっています。
Salesforceでシステム開発を行っていると、AWSなどの他クラウドと連携するケースもあり、自然と幅広いクラウド知識を身につけることができます。
複数のクラウドスキルがあれば、これからの時代でキャリアの幅が広がるのは間違いありません。

これからはいろいろなクラウドを組み合わせて使っていく時代。SalesforceやAWSのスキルがあるエンジニアは価値が高くなるはず!
年収

Salesforceエンジニアの年収は、ITエンジニア全体の中でも高めです。
理由は大きく2つです。
- 導入企業の増加に対して人材が不足している
- Salesforceの専門スキルが評価されやすい
ここでは具体的な年収相場を見ていきます。
平均年収はITエンジニアの中でも高水準
Salesforceエンジニアの年収は、職種・経験・雇用形態によって幅がありますが、全体的に高水準です。
経験年数 | 年収の目安(正社員) |
---|---|
未経験(サポートレベル) | 350〜450万円 |
実務1〜2年 | 450〜600万円 |
実務3〜5年(中堅〜リーダー) | 600〜800万円 |
上級エンジニア/コンサル | 800〜1,200万円以上 |
転職で年収アップを狙いやすい職種
Salesforceエンジニアは、転職によって年収が大きく上がるケースが多い職種です。
その理由は、導入企業は増えているのに経験者が不足しているためです。
特に、要件定義や設計まで担える中堅以上のエンジニアは市場価値が非常に高く、転職時に好条件を提示されやすいです。

私もSalesforceエンジニアとして数社を経験したけど、その都度年収はアップしたよ!
詳細については「1000万円も可能!Salesforceエンジニアの年収・市場価値を解説」(近日公開予定)で詳しく取り上げます。
身につくスキル

Salesforceエンジニアとして働く中で、さまざまなスキルが身についていきます。
単なる技術スキルだけでなく、顧客とのコミュニケーションや業務理解といった“ビジネス寄りの力”も磨かれるのが大きな特徴です。
ここでは代表的なスキルを紹介します。
Salesforceの開発スキル
Salesforceの開発スキルは大きく2つあります。
- ノーコード/ローコード開発
標準機能を活用した自動化や画面のカスタマイズなど。ほぼプログラミングをせずにシステムを構築することができます。 - コード開発(Apex・LWC)
複雑な要件に対応するために、Apex(Javaに似た独自言語)やLWC(Lightning Web Components)を使った開発を行うケースもあります。
案件を経験していくうちに、これらの開発スキルが身についていきます。
また、要件を確認しながら、「標準機能でどこまでできるか」「どこから開発が必要か」をエンジニアが判断する場面も多くあります。
このような判断力は、他のクラウドサービスやシステム開発にも活かせるスキルです。

システム全体を考えて、最適解を出せる力が身につけば、どんな現場でも頼られる存在になるね!
業務理解や顧客折衝のスキル
Salesforceエンジニアの本質は「顧客の業務をSalesforceでどう良くするか」を考えることです。
そのため、現場で働く中で以下のスキルが自然と身についていきます。
- 業務理解のスキル
営業、カスタマーサポート、人事など、顧客の業務フローを理解し「どこに課題があるのか」を整理する力。 - 顧客折衝のスキル
「この機能を入れてほしい」という要望をそのまま実装するのではなく、「なぜ必要なのか」「もっと効率的な方法はないか」を対話を通して引き出す力。
これはSalesforceに限らず、ITエンジニアとしてキャリアを広げるうえで重要なスキルと言えます。

言われたことをそのまま実装するのではなく、「本当に解決したいことってなんだろう?」と考えることが増えたよ!
必要なスキル

Salesforceエンジニアになるために、最初から高度なプログラミングスキルが必須というわけではありません。
むしろ大切なのは、基本的なITの知識と、顧客と向き合うための業務理解・コミュニケーションスキルです。
ここでは、特に押さえておきたい2つのスキルを紹介します。
基本的なWebやデータベースの知識
Salesforceはクラウドサービスであり、Webブラウザ上で利用します。
そのため以下のような基礎知識があると、Salesforceの仕組みがスムーズに理解できます。
- Webの基礎知識
ログイン、セッション、URLパラメータといったWebアプリケーションの仕組みを理解していると、Salesforceの理解も早いです。 - データベースの基礎知識
Salesforceの「オブジェクトと項目」は、RDBの「テーブルとカラム」に相当します。リレーションやクエリのイメージがあると、すぐに理解できます。

私も最初はJavaエンジニアだったけど、Webアプリケーションを作った経験があったから、すんなり入っていけたよ!
業務理解やコミュニケーションスキル
Salesforceエンジニアの仕事は、ただ設定や開発を行うだけではありません。
顧客の要望をヒアリングし、「なぜその機能が必要なのか」「本当に解決すべき課題は何か」を一緒に整理していく力が求められます。
- 業務理解力
営業・サポート・マーケティングなど、部門ごとの業務フローを把握し、システムにどう落とし込むかを考える力。 - コミュニケーション力
顧客や社内メンバーとすり合わせをしながら、システムにできること・できないことを伝え、最適な落としどころを見つける力。
このスキルは経験を重ねる中で少しずつ身についていきますが、「人と話すことが苦にならない」「相手の意図をくみ取ろうとする姿勢がある」人には特に向いています。

難しそうに感じるかもしれないけど、案件を経験していく中で、少しずつ身についていくから大丈夫!
Salesforceエンジニアになるには

Salesforceエンジニアになるための道筋はひとつではありません。
独学から始めてスキルを積み上げる方法もあれば、資格取得や転職を通じてキャリアをスタートさせる方法もあります。
ここでは代表的なステップをご紹介します。
Salesforceを学ぶ
学習の選択肢は大きく分けて3つあります。
- Trailhead(Salesforce公式の無料学習サイト)
基礎から実践的な演習まで幅広く学べる - 書籍
体系的に理解したいときに便利 ※ただし、種類が少ない - スクール
効率よく学びたい、質問しながら進めたい人におすすめ
学習スタイルは人によって向き不向きがありますが、
無料のTrailheadから始めてみる
↓
おもしろそう、続けたいと思えたら書籍やスクールも検討する
という流れがおすすめです。

Salesforceは人によって合う合わないもあるから、まずはTrailheadで小さく始めるのがいいと思う!
資格取得にチャレンジ
Salesforceには公式資格があり、スキルの客観的な証明になります。
資格は転職活動でも評価されやすいため、Salesforceの学習がある程度進んだらチャレンジしてみてもいいかもしれません。
最初は「アドミニストレーター資格」に挑戦する人が多いです。
この資格があると、「Salesforceの基本的なことは知っている」とアピールできます。

資格は自分の自信にもつながるからおすすめ!
転職や社内異動でチャンスをつかむ
実は「学ぶ」や「資格取得」を経ずに、未経験のまま転職したり社内異動からキャリアを始めるケースもあります。
- 今の職場でSalesforce導入プロジェクトが始まった
- 転職市場で“未経験OK”のポテンシャル採用を見つけた
こうしたチャンスを活かして現場に飛び込み、実務を通じて学びながら成長していくのも立派な道筋です。
むしろ、このほうが最速でSalesforceエンジニアとして成長できるかもしれません。
もちろん基礎学習や資格があると有利ですが、必ずしも順番通りに進めなければならないわけではありません。
システム開発の経験があれば採用してくれる企業もたくさんありますので、ぜひ挑戦してみてください!

私の会社も、入社する人のほとんどがSalesforce未経験!そこから研修を受けてもらって、案件に入っていくんだよ!
まとめ
Salesforceエンジニアは、顧客の課題を解決するのが仕事であり、将来性のある職種です。
単なる設定や開発作業にとどまらず、顧客の課題をどう解決するかをSalesforceで実現する点に大きなやりがいがあります。
さらに、年収水準も高く、転職によってステップアップを狙いやすいのも特徴です。
学習・資格・転職のいずれからでも始められますし、未経験から実務にチャレンジする道もあります。
「Salesforceエンジニア、ちょっと気になるかも」と思ったあなたには、Salesforceエンジニアとして活躍する未来がきっと待っていますよ!

未来の選択肢を増やすことができて、Salesforceエンジニアになって本当によかったよ!