
Salesforceの資格って多すぎて、どれから受ければいいかわからないよ〜

確かに!資格の難易度やおすすめの受ける順番を説明するね!
「Salesforceの資格が多すぎて・・・どれを選べばいいの?」
「私に合う資格はどれだろう?」
「どの順番で受けるのがおすすめ?」
Salesforceにはたくさんの資格があって、どれにすればいいか迷ってしまいますよね。
初級から上級まで難易度もまちまちですが、今の自分にあった資格を選ばないと、内容が難しくて挫折してしまったり、勉強時間がかかりすぎてしまうといったことにもなりかねません。
私はこれまで20個の資格を取得しましたが、実際に試験を受けてみて、「これはもっと早く受けてもよかったな」「これは難しかったな」といったものがありました。
そこで今回は、私の経験をもとにSalesforceの資格を難易度別に解説し、おすすめの取得順もお伝えします。
この記事を読めば、今の自分にあった資格がわかり、無理のない順番で資格取得にチャレンジすることができるようになりますよ!
Salesforce資格の全体像

Salesforceには40種類以上の資格がありますが、大きく4つのカテゴリーに分けられます。
それぞれの資格が対象とする役割やスキルが異なるため、自分の役割やキャリア、目標に合わせて選びましょう。
資格は大きく分けて4つ
資格は以下の4つに分けられます。
| 種類 | 特徴 | 資格例 | 
|---|---|---|
| 管理者系 | Salesforceの標準機能に関するものが中心で、非エンジニアでも取り組める内容 | Platform アドミニストレーター Platform アドミニストレーター上級 | 
| 開発者系 | ApexやLWCを用いた開発、フローによる自動化などを行う開発者向け | Platform アプリケーションビルダー Platform デベロッパー | 
| アーキテクト系 | Salesforceについて深い知識を持ち、システム全体を設計するアーキテクト向け | Platform Data アーキテクト Platform Sharing and Visibility アーキテクト | 
| コンサルタント系 | 特定の製品の知識を持ち、業務とどうつなげていくかを設計するコンサルタント向け | Sales Cloud コンサルタント Service Cloud コンサルタント | 
役割によって必要な資格が違う
上記のとおり、役割によって資格が分かれていますので、「とりあえず適当に取る」のではなく、役割やキャリアの方向性に合わせて選ぶことをおすすめします。

私も最初はアドミニストレーターやアプリケーションビルダーから始め、実務経験を積みながらコンサル系やアーキテクト系を取得したよ!
難易度別解説

次に難易度別の解説をします。ここでは初級・中級・上級の3つのレベルに分けて整理しました。
最初は初級の資格から取得して、経験を積むごとに中級、上級とステップアップしていくのがおすすめです。
初級
Salesforceをこれから学び始める方や、実務経験がまだ浅い方におすすめな資格です。まずはここから始めましょう。
Platform 基礎
- 難易度:★☆☆☆☆
- 勉強時間の目安:20〜50時間程度
- 全問3択で、再受験料は無料
- すでにSalesforceに取り組んでいる方には簡単な内容
もっとも基本的な資格です。
Salesforceの設定そのものより、Salesforceの概念的なこと、考え方などが問われます。
Platform アドミニストレーター
- 難易度:★★☆☆☆
- 勉強時間の目安:50〜100時間程度
- 試験範囲は広いがそこまで深くは問われない
- Trailheadや模擬問題を繰り返すのが効果的
ユーザー管理、権限設定、オブジェクト・項目作成、レポート・ダッシュボード作成など、基本機能を幅広く問われるのが特徴です。
私も最初の頃にこの資格を取得しましたが、広い範囲をカバーするのが大変でした。
ただ、取得後は「最低限のスキルがある」と証明できるため、転職や社内でのアピールにはよかったです。

アドミニストレーターは書籍もあるので、勉強しやすい資格だよ!
Platform アプリケーションビルダー
- 難易度:★★☆☆☆
- 勉強時間の目安:50〜100時間程度
- Trailheadや模擬問題を繰り返すのが効果的
- アドミニストレーターと試験範囲が重複している
アドミニストレーターと同様、基本機能を幅広く問われるのが特徴です。
アドミニストレーターと試験範囲がかなり重複していますので、アプリケーションビルダーとアドミニストレーターはセットで取得するのを強くおすすめします!

セットで取得すると、勉強時間がかなり節約できるよ!
中級
基礎となる初級の資格を取得した後、次のステップとしておすすめなのがデベロッパーやコンサルタント資格です。
このあたりから、実務経験があると理解が深まりやすくなります。
Platform デベロッパー
- 難易度:★★★☆☆
- 勉強時間の目安:50〜100時間程度(ITエンジニアの経験がある前提)
- トリガーやバッチなどApexコードの基本やLWCの概要
- 単体テストやガバナ制約、デプロイについても問われる
実務でApexやLWCを使ったコーディングを担当する方や、開発エンジニアとしてキャリアを広げたい方におすすめです。
この資格では「単体テストのカバレッジ」や「ガバナ制約」など、試験勉強だけではつかみにくい内容も出題されますが、現場で経験していたためスムーズに理解できました。
ちなみに、コードについてはそこまで詳しく問われるわけではないので、プログラミングの基本的なことが理解できていれば突破できる内容です。

私が受けたときはコードを読み解く問題は数問程度だったよ!
Sales Cloud/Service Cloud/Experience Cloud コンサルタント
- 難易度:★★★☆☆
- 勉強時間の目安:80〜150時間程度
- 実務経験があると勉強時間は短縮可能、資格勉強だけでは時間がかかりやすい
- 製品の深いところまで問われるので、しっかりと対策することが必要
コンサルタント資格は、Salesforceの製品の機能と業務を結びつける力が問われます。
Sales Cloudなら営業プロセス、Service Cloudならカスタマーサポート、Experience Cloudならポータルサイト構築がテーマです。
私自身、Sales Cloud・Service Cloud・Experience Cloudすべて取得しましたが、Experience Cloudは実務経験があったので、勉強時間は少なくてすみました。一方で、Sales Cloud、Service Cloudは実務経験がなかったので、Playgroundなどで実際の画面を確認しながら資格勉強しました。

どれも、実務経験があると有利!なくても模擬問題や実際の画面で対策すれば合格できるよ!
Agentforceスペシャリスト
- 難易度:★★★☆☆
- 勉強時間の目安:50〜100時間程度
- 全問3択で、2025年中は受験料無料
- アドミニストレーターやアプリケーションビルダー程度の知識推奨
SalesforceのAI「Agentforce」に関する知識が問われる資格です。
Agentforceに特化している印象で、少し深いところまで問われますが、実際のAgentforceの画面などを確認しておけば対策可能です。
こちらで詳しく解説しています。
アドミニストレーター上級
- 難易度:★★★☆☆
- 勉強時間の目安:50〜100時間程度(アドミニストレーターとは別に)
- 実務経験があると学びやすいが、未経験でも勉強次第で合格可能
- 試験範囲はアドミニストレーターと重複しているが、より深く問われる
アドミニストレーターの上位資格です。基本的なアドミニストレーター資格に加えて、さらに実務寄りの管理機能が問われます。
私自身、この資格を取得したことで「より高度な権限設計や運用設計の知識がある」と評価されるようになりました。
ただ、管理者を目指す方でなければ、優先度は下げてよい資格かもしれません。

アドミニストレーターからさらに深掘りした内容を問われるよ!
上級
Salesforce資格の中でも、難しいほうに位置づけられるのがアーキテクト系資格です。
システム全体の設計やセキュリティ設計、データ管理の知識が求められるため、実務経験がないと勉強だけで合格するのは難しいのが特徴です。
また、受験料が6万円と高額なため、しっかり勉強して試験に臨みたいところです。
Data アーキテクト
- 難易度:★★★★☆
- 勉強時間の目安:100〜150時間
- 実務経験があると大幅に短縮可能
- Sales CloudやService Cloudの標準オブジェクトも問われる
データ設計や大規模データの管理に関する専門知識を問う資格です。
正規化・非正規化の判断や、大量データを扱う際のパフォーマンス最適化などが問われます。
私自身、この資格を受験したときは、過去に担当した大量データやデータ設計の経験が役立ちました。

ここで学ぶデータの扱い方は、実案件でも必須の知識だよ!
Sharing & Visibility アーキテクト
- 難易度:★★★★☆
- 勉強時間の目安:100〜150時間
- セキュリティ要件定義や権限設計の実務経験が必須レベル
- 共有設定・権限まわりの深い知識が必要
Salesforceにおけるセキュリティ設計の専門資格です。
組織のセキュリティ要件に合わせたロール階層・共有ルール・権限設計などが出題されます。
実務では、権限設計が曖昧だと後からトラブルになるため、この資格の知識は案件対応にも直結しました。特に「どこまでプロファイルで管理し、どこから権限セットで補うか」の考え方は試験にも現場にも役立ちます。

Data アーキテクトとSharing & Visibility アーキテクトに合格すると、自動でアプリケーションアーキテクトの資格も得られるよ!
役割別おすすめ資格&取得順

どんな役割でSalesforceと関わるかでおすすめの資格も変わります。
ここでは、役割やキャリアの方向性ごとにおすすめの資格と取得順を解説します。
管理者向け
おすすめはPlatform アドミニストレーターです。
ユーザー管理や権限設定、レポート作成など、日々の運用に必要な知識を幅広く証明できます。
さらにキャリアを進めたい場合は、アドミニストレーター上級を取ることで、より高度な管理・運用スキルをアピールできます。
- ステップ1Platform 基礎(任意) 
- ステップ2Platform アドミニストレーターおすすめ! 
- ステップ3Platform アドミニストレーター 上級管理者としてキャリアを広げたい場合 
開発者向け
アプリケーションビルダー → デベロッパーの順がおすすめです。
アプリケーションビルダーで標準機能を広く理解し、そのうえでデベロッパーでApexやLWCなどの開発スキルを得るとバランスが良いです。
実務経験を積んでいる場合は、さらにデベロッパー上級にも挑戦すると「Salesforce開発の専門家」として一目置かれるようになります。
- ステップ1Platform アプリケーションビルダーおすすめ! 
- ステップ2Platform デベロッパーおすすめ! 
- ステップ3Platform デベロッパー 上級開発者としてキャリアを広げたい場合 
アーキテクト向け
システム全体の設計や大規模案件に挑戦したい方は、Data アーキテクトやSharing & Visibility アーキテクトなどの専門資格が有効です。
ただし、これらは資格勉強だけでは合格が難しく、実務での設計経験が必要になります。
アーキテクト資格を取得できれば、社内外での評価は大幅に上がり、年収アップも期待できます。
- ステップ1Platform アドミニストレーター基礎知識となる資格 
- ステップ2Platform アプリケーションビルダー基礎知識となる資格 
- ステップ3Platform デベロッパー基礎知識となる資格 
- ステップ4Platform Data/Sharing and Visibility アーキテクト実務経験を積んでから挑戦! 
コンサルタント向け
要件定義や業務改善に携わりたい方は、Sales Cloud/Service Cloud/Experience Cloud コンサルタントがおすすめです。
コンサルタント資格ではSalesforceの製品と業務知識を結びつける力を証明でき、顧客折衝や上流工程を任せてもらえることにつながります。
- ステップ1Platform アドミニストレーターコンサルタント資格の前提資格 
- ステップ2Sales Cloud/Service Cloud/Experience Cloud コンサルタントおすすめ! 
- ステップ3Data Cloud/Field Service コンサルタントさらにキャリアを広げたい場合 
まとめ
Salesforceの資格は数が多くて迷いやすいですが、役割やキャリアの方向性に合わせて段階的に挑戦することが大切です。
- 最初の一歩はアドミニストレーター/アプリケーションビルダー資格
- 開発者ならデベロッパー、業務寄りならコンサルタント資格へ
- さらに経験を積んだら、アーキテクト資格に挑戦して専門性を高める
私自身も、アドミニストレーターから始めてコンサル資格、アーキテクト資格とステップを踏んできました。
その過程で強く感じたのは、
- 資格勉強では体系的に知識を得ることができる
- 実務経験で得られる知識と体系的な知識をセットでもつことで価値が出る
ということです。
Salesforce資格はゴールではなく、体系的な知識を身につけて顧客の要望に応えるため、また、自分自身のキャリアを広げるための手段です。
自分の未来像にあわせて、いまどの資格から挑戦するかを選び、実務経験と結びつけながらキャリアアップにつなげてください。
 
  
  
  
  

