
Agentforceスペシャリストの試験って難しい?



簡単ではないよ!でもAI初心者でも、ひとつずつ学んでいけば試験にも合格できるよ!
2025年からスタートしたSalesforceの認定資格「Agentforceスペシャリスト」
最近耳にした方や、「受験が無料らしいけど、内容は難しいの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際にAgentforceスペシャリスト試験を受けた筆者が、試験内容や受けた感想、出題傾向、事前にやっておいてよかったことなどをまとめています。
「試験に興味はあるけど、まだよくわからない」という方も、この記事を読めば試験の全体像や準備の進め方がつかめます。
SalesforceのAI機能にふれる第一歩として、気軽にチェックしてみてくださいね。
Agentforceとは?Salesforceの生成AI機能とできること
Agentforceは自律型AIエージェントプラットフォーム
Agentforceとは、Salesforceが提供する自律型AIエージェントプラットフォームです。企業が業務プロセスや顧客対応を自動化・最適化することを目的に設計されており、従来のAIやチャットボットとは異なり、より高度な判断や推論を行いながら、複雑なタスクを高精度かつ正確に処理できるのが特徴です。



自律型ってどういうこと?



自分で考えて動くAIのことだよ!
従来のAIやチャットボットは、「質問に答える」「決まった作業をこなす」など、人間があらかじめ指示した内容だけを実行するものでした。
それに対して、自律型AIエージェントは、人が「ゴール」や「やってほしいこと」だけを伝えれば、AIが自分でやり方や手順を考えて、必要な作業を自動で進めてくれるのが大きな違いです。
たとえば、「明日の沖縄行きの飛行機を予約して」と頼むと、AIが自分で条件に合う便を調べて、予約の手続きまで一連の流れを完了してくれる、というように、「調べる → 判断する → 実行する」をすべてAIがこなしてくれるのです。
業務でどう活用できる?使えるシーンの具体例
Agentforceで紹介されている自律型AIエージェントは、実際の業務の中でもさまざまな場面で活躍できます。特にSalesforceを使っている企業であれば、日常的な作業の効率化や、より高度な判断が求められる業務の自動化に効果を発揮します。



AIってサポートだけじゃなくて、実際に仕事してくれるの?



そうなの!しかも、言われたことだけじゃなくて、ちゃんと考えて動くよ!
自律型AIエージェントは、「○○して」と伝えると、その目的を達成するために自分で最適な手順を考えて実行してくれます。
そのため、単なるFAQのような補助的な使い方にとどまらず、業務の中核に関わる役割を担うことができるのです。
以下は、Agentforceで紹介されている主な活用シーンの例です。
| 業務 | 活用シーン |
|---|---|
| カスタマーサポート (Agentforce Service Agent) | お客様からの問い合わせやサポート対応を、24時間365日自動で行う 必要に応じて、サポートチケットの分類や担当者への引き継ぎまで実行 |
| 営業支援 (Agentforce for Sales/ Sales Coach) | 商談履歴をもとに、次にとるべきアクションや提案内容をAIが提示 お客様とのやり取りの中から感情や関心を分析し、より刺さるトークを支援 |
| 管理部門・バックオフィス業務 | 契約書関連業務の自動化支援やFAQ対応などのルーチン業務を自動化 社内の問い合わせにもAIが対応し、業務負担を軽減 |
Agentforceスペシャリストとは?
Agentforceスペシャリストは、Agentforceの設定・管理・活用に関する、専門知識とスキルを証明できる公式認定資格です。
Salesforceプラットフォームの基本機能はもちろん、AgentforceのカスタマイズやAIエージェントの設計・運用、データ連携、セキュリティ管理に至るまで、幅広い領域の理解が求められます。
どんな人におすすめ?はじめやすい理由も紹介
Agentforceスペシャリストは、特に次のような方におすすめです。
- Salesforce管理者・開発者
-
Agentforceの設定やカスタマイズの基礎知識が試験内容と重なる部分が多く、実務経験がそのまま活かせる
- AIエージェントの導入・運用を担うエンジニアやIT担当者
-
自律型エージェントのしくみやプロンプト設計、データ連携の実践知識を証明できる
- 業務プロセスの自動化・効率化を推進したいビジネスリーダー
-
AI活用の可能性を理解し、チームや組織での導入計画に活かせる視点が身につく
- SalesforceのAI機能をもっと活用したい方
-
EinsteinやAgentforce Builderなどの機能を深く知り、将来の活用に備えられる
こうした方々にとって、この資格は学びやすく、実務にもつながる内容になっています。TrailheadやPlaygroundを通じて学べる内容が中心なので、Salesforceに一定の経験がある方であれば、実務にも役立つ知識を自然と身につけることができます。



AIって難しそうなイメージあるけど、ほんとに大丈夫かな?



最初は私もそう思ってたけど、Salesforceにちょっと慣れていれば大丈夫!実際に画面を操作してみると、だんだんわかってくるよ!
試験の概要と出題範囲
Agentforceスペシャリスト試験は、Salesforceの生成AIや自律型エージェントに関する理解を問う選択式の試験です。単純な用語の暗記だけでなく、設定や活用方法についての理解も求められるのが特徴です。
- Agentforce/自律型AIエージェントの基本概念
- 業務別の活用シナリオ
- Prompt Builderとエージェント設計
- ツールの機能理解(Testing Centerなど)
- Einstein Trust Layer
- Data Cloudとの連携
- 内容:多肢選択方式の60問
- 試験の所要時間:105分
- 合格点:73%
- 試験方法:オンライン or テストセンターでの受験
詳細は受験ガイドで確認してみてくださいね。
無料で受けられるキャンペーンの期間
現在、Agentforceスペシャリスト試験は期間限定の無料キャンペーンを実施中です。
特別な条件や事前のモジュール修了は不要で、誰でも無料で受験できます。試験の難易度は決して低くありませんが、費用のハードルがないことでチャレンジしやすくなっており、AIやSalesforceに関心がある方には絶好のタイミングです。
- 対象者:どなたでも受験可能(事前条件なし)
- 受験料:無料(キャンペーン期間中)
- 再受験料:30,000 円 (税抜)
- キャンペーン期間:2025年12月31日まで(予定)



ほんとに無料でいいの?ハードル低すぎて逆に心配だよ〜



それだけ多くの人にSalesforceのAIを知ってもらいたいっていう、Salesforce社からのメッセージだね!
合格に近づく!試験対策とポイント
Trailheadモジュールで試験範囲をおさえる
Agentforceスペシャリスト試験の対策には、Trailheadに用意された公式モジュールを活用するのがもっとも効率的です。
特にSalesforceが推奨している以下の2つは、試験範囲の中心的な内容をカバーしているので、しっかりおさえておきましょう。
- Agentforce Champion モジュール
- 自律型AIエージェントの概念やAgentforceの基本構造、設定方法などを体系的に学べます。
- Prepare for the Salesforce Certified Agentforce Specialist Exam
- 出題範囲の要点をおさらいできる、試験対策専用モジュール。チェック問題もついています。





この2つをやれば合格できるってこと?



この2つは試験の土台としてすごく大事。でもね、読むだけじゃなくて、実際に手を動かして理解するのをおすすめするよ!
ポイントはここ!実際の画面を操作してみる
TrailheadではAgentforceの基本や考え方をしっかり学べますが、実際にAgentforce Builderなどを操作してみると、「こういうことか!」とつながる場面がたくさんあります。
試験では、Agentforceの設定をどの画面で行うか、どう設定するかが問われる問題もあるため、「見るだけ」ではなく「実際の画面を操作して体験する」ことが得点力アップのカギになります。
- Trailheadで基礎を学ぶ+画面を実際に操作して確認する
- 単なる暗記ではなく、「なぜそうなるか?」を考えながら進める
- 実際に操作して「わかった!」と感じられたところが、そのまま得点源になる
読む・試す・考えるの3ステップが、Agentforceスペシャリスト合格の近道です。実際の操作を通して学んだことは、試験だけでなく業務への応用にもつながります。



読むだけじゃなくて、実際に操作してみたほうがいいんだね!



うん、実際に自分でエージェントを設定してみると、すごく理解が進むよ!
Playgroundの使用期限に注意!開発者アカウントも使ってみよう
Trailhead内では一部のモジュールでAgentforce Playground(練習用環境)が使えますが、有効期限が約5日程度と短く、途中でアクセスできなくなることもあります。


「一気に学習できないかも…」という方には、Salesforceの無料開発者環境を作成しておくのがおすすめです。
この環境なら、Agentforce BuilderやPrompt Builderをじっくり操作できるため、復習や実践にもぴったりです。
開発者環境の作成手順は以下でも解説しています。


やっておいてよかったこと
試験を終えてみて、「これをやっておいて本当によかった…!」と強く思ったのが、次の3つです。
- 無料の開発者環境を使って、Agentforceの実際の画面を操作したこと
-
- Playgroundの使用期限にあせらず、じっくり画面を操作して学ぶことができました。
- 実際に操作してみることで、Trailheadではわかりにくかった部分も「なるほど、そういうことか!」と腑に落ちました。
- 無料開発者環境はこちらから:Salesforce Developer Signup
- 公式ヘルプページを活用して、Trailheadに載っていない細かい仕様も確認したこと
-
試験ではヘルプページに記載されている考慮事項・注意点が問われることもあるので、細部まで見ておいて正解でした。
- 他の受験者の方の体験談を参考にしたこと
-
- 実際に問われた観点が事前にイメージできて、とても助かりました。
- 特に参考になったnote記事はこちら
- どちらも内容がとても丁寧で、かつ超重要なので、しっかり理解しておくのをおすすめします。
中でも特に「やっておいてよかった」と強く感じたのが、実際の画面を操作して学習したことです。
Trailheadを読むだけではつかみにくかった内容も、操作を通じて「これがあの設定か!」と理解でき、試験中も「あの画面でやったやつだ!」と自信を持って回答できました。



やっぱり、画面を操作してみるのって大事なんだね〜



うん!Agentforce BuilderやPrompt Builderを自分で操作したことが、いちばん自信につながったかも!
Agentforceスペシャリスト試験を実際に受けてみた感想


Agentforceスペシャリスト試験は、オンライン受験または会場受験を選ぶことができます。
私はオンラインで受験しましたが、自宅など慣れた場所で静かに集中できたおかげで、リラックスして取り組めました。
試験の流れも、事前に準備をしておけばスムーズに進められる印象でした。
私が受けたときのオンライン試験の流れ
試験開始までに専用のソフトをインストールしておきます。
- 試験予定時刻の10分前になると、「開始」ボタンが表示され、そこから試験手続きが進められるようになります。
- ※現在はピアソン VUEに移行しています。
- 試験前には、カメラ映像を通じて本人確認が行われます。
- 試験によっては、途中で試験監督から部屋の様子や机上の確認を求められることもありますが、今回の試験ではそうした対応はありませんでした。
試験中はカメラで監視されていますが、特別な声かけなどはなく、静かな環境で集中できます。
合格/不合格がその場でわかるので、ドキドキですがすっきりします!
詳細な試験の流れや必要な準備は以下を確認しておきましょう。



オンライン試験って緊張しない?



うん、最初はドキドキしたけど、事前準備をしておけば大丈夫だったよ
問題の印象と時間配分
Agentforceスペシャリスト試験は、Salesforce認定試験の中では比較的新しい試験ですが、思っていたよりも難易度はしっかりしているという印象でした。
Trailheadで基本をおさえていれば解ける問題も多い一方で、実際に画面を操作していないとイメージしにくい問題も出題されます。
- 「〇〇という要件がある、どう設定するか」といった設定系の問題
- 「〇〇という要件を満たすには、どんな考慮が必要か?」といった注意点を問う問題
- AgentforceとData Cloudの連携に関する知識も問われる
これらは、単なる用語の暗記では対応しきれないことも多く、「どんな流れで使われるのか」「設定の背景や意図は何か」といった、実際の使い方に基づく理解が求められます。
Trailheadだけではカバーしきれない内容もあるため、事前に操作した経験があると、問題への理解度がぐっと深まります。
- 試験時間は105分で、問題数は60問
- 1問あたり約1分半
私の場合は、全問をじっくり見直して最後に20分ほど余るくらいのペースでした。問題文も選択肢もそこまで長文のものはなかった印象で、全然時間が足りないということはなさそうです。



やっぱり難しかった?どんな感じだった?



すぐにわかる問題もあれば、難しい問題もあったよ。問題文に要件が書いてあって、それを満たすにはどうするのが最適かを選ぶ感じだったよ!
率直な感想と「これから受ける人」へ伝えたいこと
Agentforceスペシャリスト試験を受けてみて感じたのは、「想像よりも深い部分まで学べて、得られるものがとても多かったこと」です。
Agentforceそのものに関する知識がついたのはもちろんのこと、生成AIを利用する上で、プロンプトが重要である、といったことや、AIにインプットするデータの質が大事であることなど、AI全般の知識もつけることができました。
- Trailheadの内容を読んだら、とにかく実際の画面を操作してみるのがおすすめ
- 試験勉強を通じて、業務でも活かせる「AIの考え方」が身につく
- 経験がそのまま力になるので、まずは試してみるのがいちばん
まとめ:Agentforceスペシャリストは今がチャンス
Agentforceスペシャリスト試験は、Salesforceが提供する生成AIや自律型エージェントについて、基礎から実践まで一気に学べる貴重なチャンスです。
Trailheadを通じて知識をインプットし、実際の環境で手を動かして理解することで、試験だけでなく今後の仕事にも役立つスキルが身につきます。
しかも、2025年12月31日までは無料で受けられるキャンペーン実施中!
このタイミングでチャレンジしておけば、「SalesforceのAI機能、知ってるよ!」と自信を持って言えるようになります。



難しそうって思ってたけど、やってみたら結構楽しかったよ!



そうそう!私も、AIの試験なんてムリかも…って思ってたけど、学んでいくうちにだんだん面白くなってきたの!
少し気になったら、Agentforceの世界をのぞいてみよう
私自身、構えすぎずに「ちょっと試してみようかな」という気持ちで始めたのがよかったと思っています。
興味がある方は、よかったらAgentforceの世界をのぞいてみてくださいね。