Trailhead Playgroundとは?作成・起動の流れと気をつけたいポイント

Trailhead Playgroundとは?作成・起動の流れと気をつけたいポイント Salesforce基礎
Playground作成・起動の流れと気をつけたいポイント
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Trailheadで学習を進めていると、「Playgroundを使って演習を始めましょう」といった表示が出てきて、戸惑ったことはありませんか?

そらお
そらお

えっ、急に“Playgroundを使って”って出てきたけど、何それ?遊び場?」

せーこ
せーこ

最初はそう思うよね。でもこれはSalesforceの練習用環境のことなの。一緒に見ていこう!

「そもそもPlaygroundって何?」「勝手に作られるの?」「起動できない…」といったモヤモヤを感じる方は、とても多いと思います。

この記事では、Trailheadで使う「Playground(プレイグラウンド)」について、基本の意味から作成手順、起動のしかた、うまくいかないときの注意点まで、つまずきやすいところもふまえて、お伝えします。

筆者自身も最初はPlaygroundのことがよくわからず、「どこを押せばいいの?」「何個も作っていいの?」と不安でした。そんな実体験をもとに、初心者の方にもスムーズに進めてもらえるよう、つまずきやすいポイントをギュッとまとめました。

この記事を読めば、「Playgroundの仕組みがわかってきた」「演習がスムーズに進むようになった」と感じられるはずです。Trailheadでの学習を安心して進めるための、最初の一歩にしてみてください。

Trailhead Playgroundとは?

Salesforceの「練習用環境(組織)」のこと

Trailheadで表示される「Playground(プレイグラウンド)」は、Salesforceの練習用環境のことです。

実際の業務で使うSalesforceとは別に、自由に試したり設定を変えたりできる“自分専用の学習用スペース”が用意されているイメージです。

このPlaygroundでは、モジュールの指示に従ってSalesforceの設定を変更したり、アプリの仕組みを理解したりと、手を動かしながら学ぶことができます。

たとえばこんなことができます。

  • ユーザーの作成や権限の変更
  • カスタムオブジェクトの追加
  • レポートやダッシュボードの作成 など

このように、Playgroundは「読むだけの学習」では得られない、実践的な理解を深めるための大事なツールです。

そらお
そらお

これなら安心してSalesforceの実際の環境を変更できるんだね!

せーこ
せーこ

そうなの!Playgroundは、実際のデータや本番環境には影響しないから、どんどん試していいんだよ

ハンズオンや演習モジュールで使う理由

Trailheadでは、ただ文章を読むだけでなく、実際にSalesforceの画面を操作しながら学べる「ハンズオン」形式のモジュールが多く用意されています。

こうした演習では、Playgroundが必要になります。

そらお
そらお

えっ、読むだけじゃだめなの?なんで操作が必要なの?

せーこ
せーこ

Salesforceは“設定型”のツールだから、実際に動かしてみないとわかりにくいのよ。私も最初は見るだけで学ぼうとして、全然ピンとこなかったな〜

Salesforceは、コードを書かなくても設定だけで多くの機能を使えるのが特徴です。

でも逆に、「どこをどう設定すれば動くのか?」は、触ってみないと実感しにくいところでもあります。

Playgroundを使えば、

  • ボタンの位置や動き
  • 設定した項目がどこに反映されるか
  • 間違えた設定をやり直す流れ

などを、自分のペースで体験しながら理解できます。

ハンズオンで手を動かすことで、「あっ、こうなってるんだ!」と気づける瞬間が増えて、Salesforceの仕組みがどんどん頭に入ってくるようになりますよ。

「組織」って何?初心者が混乱しやすい用語の解説

Salesforceの学習を始めると、「組織」という言葉がよく出てきます。

でもこの言葉、最初はとてもわかりにくく、「会社のこと?」「部署のこと?」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そらお
そらお

“組織”って、自分の会社のことじゃないの?

せーこ
せーこ

そう思うよね。でもSalesforceでは、ひとつの環境のことを“組織”って呼ぶの

Salesforceにおける「組織」とは、ひとつの独立したSalesforceの環境のことを指します。

簡単に言えば、「自分専用のSalesforce」が1つある、それが1つの「組織」です。

たとえばPlaygroundは、Trailheadで学習するために用意される学習用の組織です。

この中では、設定を変更したり、ユーザーを追加したり、自由に操作してOK。Playground内での操作が、他の人の環境に影響することはありません。

まずはこの「組織」という用語に慣れて、Playgroundを安心して使っていきましょう!

Playgroundの作成方法

Trailheadで演習モジュールを進めるには、まずPlayground(練習用の組織)を1つ作る必要があります。

最初は少し戸惑うかもしれませんが、手順にそって進めれば大丈夫です。ここでは画像つきで流れをご紹介します。

Playgroundを初めて作成する場合の手順

Trailheadで初めて演習モジュールを開いたとき、まだPlaygroundを作成していない場合は「Playgroundを作成」といったボタンが表示されます。

「Playgroundを作成」ボタンが表示されたモジュール画面
TrailheadからPlaygroundを作成する画面 出典:Trailhead

このボタンをクリックするだけで、Salesforceの練習用環境(Playground)が作成されます。少し時間がかかる場合があるので、5〜10分ほど待ってみてくださいね。

Playground作成ボタンがグレーアウトし準備中になっている画面
Playgroundが作成中のため、「作成」ボタンが一時的にグレーアウトしている状態 出典:Trailhead

作成が完了すると、「起動」ボタンが有効になります。その後は演習を進めることができます。

作成済みのPlaygroundを起動する画面
Playgroundが「起動」ボタンから使用できるようになっている状態 出典:Trailhead

すでにPlaygroundがある場合の作成手順

すでにPlaygroundを1つ以上作成している場合は、演習モジュール画面に「起動」というボタンが表示され、その左に縦三点リーダー(︙)がついています。

Playground起動ボタンと詳細メニュー(三点リーダー)が表示された画面
Playgroundの縦三点リーダー 出典:Trailhead

この縦三点リーダーをクリックし、「Playgroundを作成」をクリックします。

既存のPlayground一覧と「Playgroundを作成」ボタンが表示された画面
既存のPlaygroundを選ぶか、新しく作成するかを選択できる画面 出典:Trailhead

Playgroundの名前を入力します。自動で名前が入力されますが、わかりやすい名前に変えるのをおすすめします。

Trailhead Playgroundの名前を入力するポップアップ画面
Playgroundに名前をつける画面 出典:Trailhead

Playgroundが作成されます。少し時間がかかる場合があるので、5〜10分ほど待ちましょう。

Playgroundの準備が完了するまでの進行表示
Playground作成中の画面 出典:Trailhead

作成されたら「起動」ボタンが押せるようになります。

選択されたPlaygroundと起動ボタンが表示された画面(開発者初級用Playground)
起動ボタンでPlaygroundを開く画面 出典:Trailhead
そらお
そらお

えっ、これだけでいいの!?もっと手間がかかるかと思った〜

せーこ
せーこ

でしょ?意外とすんなりいけちゃうのよ、Playgroundって

Playgroundの確認と切り替え方法

Trailheadでモジュールやプロジェクトを進めていると、「どのPlaygroundを使って演習するか」を選ぶ場面があります。

Playgroundは複数作成できますが、演習を進めるには“正しいもの”を選ぶことが大切です。

そらお
そらお

Trailheadに書いてある通りに設定したのに、チャレンジで正解にならない…なんでだろう?

せーこ
せーこ

演習に合ったPlaygroundを選ばないと、チャレンジが正解にならないよ

モジュールやプロジェクトの画面では、「起動」ボタンの左にある縦三点リーダー(︙)をクリックすると、作成済みのPlayground一覧が表示されます。

その中から使いたいものを選んで「起動」すればOKです。

複数のPlaygroundから1つを選択する画面
複数のPlaygroundを確認・切り替えることができる選択メニュー 出典:Trailhead

作成日時や名前を見ながら選ぶと迷いにくくなります。最初のうちは、1つだけ作ってそれを使い続けるのがおすすめです。

また、複数のPlaygroundを作成した場合、不要になったものは「切断(削除)」することができます。これはTrailheadからの接続を解除するだけで、Playground自体(Salesforce組織)は削除されません。

「切断(削除)」はTrailhead画面右上のアイコンをクリックし、「ハンズオン組織」から行います。

Trailheadのユーザープロフィールメニューが開き、「ハンズオン組織」リンクが赤枠で強調されている画面
Trailheadから「ハンズオン組織」へアクセスする画面 出典:Trailhead

切断したい組織の「切断」ボタンをクリックします。

接続済みのPlayground一覧と、名前変更・切断・起動の各ボタンが表示された画面
接続済みのPlaygroundを一覧で確認し、名前変更や切断(削除相当)を行える管理画面 出典:Trailhead

Playgroundを使うときの注意点

長期間使っていないPlaygroundは削除される場合がある

Playgroundは、一度作ればずっと使えるわけではありません。

約180日以上アクセスされていないPlaygroundは、自動的に削除される可能性があります。

そらお
そらお

えっ…半年放っておいたら消えちゃうの!?

せーこ
せーこ

そうなの。だから“ちょっと触っておく”だけでも、消されなくなるよ

久しぶりにTrailheadを再開したとき、「前に作ったPlaygroundが開けない」「チャレンジができない」ときは、削除された可能性もあります。

その場合は、新しいPlaygroundを作成すればすぐに再スタートできます。

とはいえ、定期的にPlaygroundにログインして操作しておけば、削除される心配はほとんどありません。

作成が終わらないときは作成完了を待つ

Playgroundの作成ボタンを押しても、すぐに作成が終わらないことがあります。

Salesforce側の処理が混み合っているときは、5〜10分ほど、ときには30分ほどかかることもあります。

でも、待っていれば作成されるので、少し時間をおいてから確認してみてください。

そらお
そらお

Salesforceも混み合うことがあるんだね

せーこ
せーこ

世界中の人が利用するサービスだから、そういうときもあるのよ

正しいPlaygroundを選んでいないと、演習がうまく進まないことも

Trailheadで演習を進めているとき、「正しく操作したはずなのに、チャレンジが合格できない…」と悩んだことはありませんか?

その原因のひとつに、意図していない別のPlaygroundを起動してしまっているケースがあります。

そらお
そらお

指示のとおりにに設定をしたのに、なんで“正しくありません”って出るの…?

せーこ
せーこ

ひょっとして、設定したPlaygroundが選ばれてないかも?「︙」ボタンから、どれを使ってるか確認してみて

Trailheadは、現在開いているPlaygroundに対してチャレンジをチェックしています。

そのため、想定と違うPlaygroundを選んでいると、必要な設定やオブジェクトが存在せず、不正解になることがあるのです。

操作前には「起動」ボタンの左にある「︙」ボタンから、使いたいPlaygroundをきちんと選択しておくことをおすすめします。

Playgroundがうまく開かないときの対処法まとめ

Playgroundがどうしても開かない、画面がうまく表示されない…。

そんなときは、以下のポイントを1つずつ確認してみてください。

  • 作成直後ではないですか?
    • 作成には少し時間がかかることがあります。5〜10分ほど待ってから再度試しましょう。
  • 対象のPlaygroundを選んでいますか?
    • 起動ボタンの左にある「︙」メニューから、正しいPlaygroundが選ばれているか確認します。
  • ブラウザのタブやウィンドウは開いていますか?
    • Playgroundは別タブで開く仕組みです。ポップアップブロックやブラウザ設定で開かない場合もあります。
  • ブラウザの再読み込みや再ログインは試しましたか?
    • TrailheadやPlaygroundがうまく反応しないときは、ログアウト→ログインやブラウザの更新で直ることがあります。
  • 他のPlaygroundでも同じですか?
    • 問題が続く場合は、別のPlaygroundを新たに作成してみるのも1つの手です。
そらお
そらお

焦ってあれこれ触る前に、こういうチェックをすればよかったんだね

せーこ
せーこ

うん、トラブルのときも“確認ポイント”があると、安心して対応できるね

まとめ

今回は、Trailheadでの演習に欠かせない「Playground」について、基本的な意味や作成の流れ、起動時の注意点までをご紹介しました。

  • Playgroundは、Salesforceの練習用環境(組織)のこと
  • Trailheadのモジュールから作成するのがいちばん迷いにくくておすすめ
  • 作成や起動に少し時間がかかることもあるので焦らずに
  • 正しいPlaygroundを選ばないとチャレンジが通らないこともある
  • 開かないときは、ポイントをひとつずつ確認しよう

最初は戸惑うかもしれませんが、いちど仕組みを理解してしまえば、Trailheadの演習がぐんとスムーズに進められるようになります。

そらお
そらお

Playgroundってなんだか難しそうだったけど、ちょっとわかってきた気がするよ

せーこ
せーこ

“はじめて”って誰にでもあるからね。少しずつ慣れていけば大丈夫!

PlaygroundはSalesforceの世界にふれる、いちばん身近な入口です。

この先の演習も、安心して取り組めるよう、ぜひこの記事を何度でも見返してみてくださいね。

関連リンク紹介

Playgroundが準備できたら、いよいよTrailheadの本格的な演習モジュールにチャレンジできます!
でも、その前にもうひとつ知っておきたいのが「Playgroundで何ができるのか」ということ。

Trailhead Playgroundでできること・できないこと|Trailheadハンズオンを始める前に知っておきたいポイントまとめ も、あわせて読んでみてください。

そらお
そらお

Playgroundでどこまでできるのか知っておいた方がいいのかな?

せーこ
せーこ

うん!次は「Trailhead Playgroundでできること・できないこと」をまとめた記事があるから、それを読んでおくと安心だよ〜

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